[冷却装置]
エンジンを冷却して過熱を防ぎ、また適温に保つ装置を冷却装置という。水冷式は、ウォーターポンプにより冷却水をシリンダブロックおよびシリンダヘッドのウォータジャケットへ送り、この冷却水をラジエータに導いて放熱し、再びポンプにより循環させている。なおウォータージャケットとラジエータの間にはサーモスタットが設けられ、温度により冷却水の循環経路を切り替えるようになっている。
[ラジエータ]
コアは水の通るパイプと空気の通るフィンから成り立っている。ラジエータはフィンを波上にしたもので放熱量が大きく、軽量で製作も容易なので最近よく使われている型式である。
[ラジエータキャップ]
加圧式ではラジエータキャップでラジエータ内部を密閉し、温度が高くなれば水が膨張して液面上の空気を圧縮するので圧力がかかり、冷却水が100℃以上になっても沸騰せず外気との温度差が大きくなる。このため冷却効率が大きくなるばかりか、同じ冷却効果を得るのに面積の少ないラジエータですむので重量も軽減でき、また車体の振動によって冷却水が漏れることもなくなるなどの利点がある。
[ウォーターポンプ]
ウォーターポンプには渦巻ポンプが用いられる。このポンプは回転によって水を遠心力で外周に跳ね出してポンプ作業を行うものである。回転はクランクプーリーより Vベルトで伝えられる。なおポンプにはファンが取り付けられる。
[サーモスタット]
サーモスタットは水温によって自動的に作動するバルブで、シリンダヘットのラジエータへの水路出口に設ける。冷却水の温度の低いときにはバルブが閉じて、冷却水がラジエータ内に入らないようにしウォータージャケット内の水温を上昇させる。次に一定温度(70〜80℃)以上に上昇すれば、バルブが開き、冷却水をラジエータに通して水温を上げる。ワックスペレット型はワックスをペレットの中に密閉したもので、熱によりワックスが膨張収縮するのを利用してバルブを開閉しており、ほとんどの車種に使用される。
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