[ピストン]
シリンダ内を往復し、膨張行程で高温・高圧ガス圧力を受け、コンロッドを介してクランクシャフトに回転力を与えるものである。ピストンはシリンダ内を高速度で運動するのでシリンダ壁との間に強い摩擦を生ずる。上部周囲には3〜4本のピストンリングを取り付けて、機密を保つと共にオイルが燃焼室に入るのを防いでいる。また、ピストン・ヘッドはピストンが上死点に達したときシリンダヘッド内面との間に所要の燃焼室を形成するので、ピストンヘッドの形状は燃焼室の形状によって決められる。燃焼室の形状は燃費を良くしてエンジンの機能を向上させるように工夫されている。
[ピストンリング]
ピストンリングの役目は圧縮と膨張ガス圧に対して燃焼室の機密を保ち、膨張ガスの燃焼室からクランクケースへの漏れを防ぐと共に、ピストンが受けた熱の大部分をシリンダ壁に伝える。更にシリンダ壁に振りかけられたオイルをかき落として、必要最小限の油膜を造ると同時に余分のオイルが燃焼室に侵入、消費(オイル上がり)されるのを防いでいる。
[コンロッド]
コンロッドとは、ピストンとクランクシャフトを連結するもの。
[クランクシャフト]
クランクケース内に設けられたメインベアリング(主軸受)に支えられ、各シリンダの膨張工程で得られたピストンの直線的動力をコンロッドを介して回転力に変え、また、ほかの工程では逆にピストンへ運動を与えることにより、連続した動力を発生する最も重要な役目をもつものである。前端にはカム・シャフトを駆動するためのタイミング・ギアあるいはタイミングチェーン・スプロッケトとウォーターポンプ、オルタネータなどを駆動するクランクプーリーが取り付けられるようになっている。
[フライホイール]
周囲を厚くした円板でクランクシャフトの後端のフランジにボルトで固定される。フライホイールの後面は、クラッチの摩擦面に利用され、クラッチ機構の大部分が取り付けられている。外周には、エンジン始動の際、スターターからの回転力を受けるリンクギアが焼きがめ、または、ボルトどめになっている。
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