[よくある故障の原因と修理方法]
◆オーバーヒート
(原因)
冷却水の量不足
冷却水の漏れ
ウォーターラインの詰まり
ラジエータコアの詰まり
ベルト切れ
電動ファンの不良

(修理方法)
まず原因をつきとめ、その原因に応じた修理をする。オーバーヒートしている車のボンネットを開け、エンジンをかけたままラジエータに水をかけ、水温計が真ん中になるまで冷やす。キャップにタオルをかけ少しづつキャップを緩めて圧を抜きキャップを開ける。冷却水をコアとサブタンクに補充し、キャップを閉めてエンジンをかける。水温計が正常の温度に達するまでエンジンをかけ、最後に量の点検をする。漏れが発生している場合、応急処置を施す。ウォーターホースならばガムテープでぐるぐるまきにすることで少し走れるようになる。ウォーターポンプ、サーモ部分のガスケットからの漏れは、一度外して厚紙でガスケットを自作し、組み込むと直る。


◆オイルの消費(オイル上がり)
(原因)ピストンリングの摩耗。オイル交換をさぼったため。

(修理方法)
ピストンリングを交換する以外ない。ほんの少しならばWAKO'S製のオイル上がり防止剤などで止まる場合もある。


◆オイル漏れ
(原因)ガスケットの不良と締め不足
・ドレンパッキン
・オイルパンガスケット
・ヘッドガスケット
・エレメントパッキン

(修理方法)
ガスケット系の修理は新品に交換する。オイルパンやヘッドガスケットなどは、思い切り締めてあるのではなく、けっこう緩めになっているため、規定のトルクで締める必要がある。注意が必要。


◆ベルトの鳴き
(原因)ベルトの緩み

(修理方法)
まず、どのベルトから鳴っているかチェックする。鳴っているベルトは必ず緩んでいるので、規定のたわみ量に調節する。通常、チェックする場所としては一番長く張っているところを指で強く押してみる。 1pぐらいのたわみ量なら正常でそれ以上は要調整である。調整方法はオルタネーターまたはクーラーのコンプレッサーまたはプーリー部についている調整用ボルトで調整する。まず、コンプレッサーなどを固定しているボルトを少しだけ緩める。そして調整用ベルトも緩め、脇についているナットを締めていくとベルトが張るようになっている。


◆バッテリー上がり
(原因)
バッテリーの寿命
ライトなどの消し忘れ
オルタネーターの不良
ベルト切れ

(修理方法)
ベルトが切れてなければバッテリー本体をテスターで測り、判断する。寿命の場合は新品に交換する。消し忘れなどはバッテリー容量が空になっているので充電が必要である。ただし急速充電はバッテリーに悪影響を与えるので出来る限りやらないようにする。オルタネーターの不良はオーバーホールまたは新品交換になる。


◆アイドリング不調
・回転数が高い
・回転数が低い
・回転数が不安定

(原因)
スロットル・ポジション・センサ不良スロットルワイヤ(調整不良、作動不良) スロットルバルブ(戻りの不良など) サージタンクのエア漏れ(カスケット不良、ホース破れ・外れ) 水温センサ(抵抗値が大きい) 点火時期(調整不良) バキュームセンサ不良エアフロメータ不良

(修理方法)
サージタンクの配管などの破れ、外れ、スロットルワイヤバルブが正常かどうか点検する。不良が出ていれば調整する。回転が高い・低い場合はアイドルアジャストスクリューで調整してみる。(脇のほうをのぞいてみると一目でわかる) 原因がセンサー部だと新品交換となる。見つけだすにはダイアグノーシスやテスターなどで点検し、発見する。不安定だと第一に考えられるのは、点火時期かセンサー部の不良である。まず、点火時期を調整してみる。調整方法は、ボンネットの裏に点火時期が記入されているシールがはってあるので、それを見て規定値に調整する。(10°/700RPM)規定値の回転数に合わせ、1番のプラグコードにタイミングライトを接続し、クランクプーリーにある刻印を照らしながらデスビを動かして規定の度合いに調節する。デスビの取り付け部は、ボルトで止まっているので少し緩めておく。クランクプーリーの刻印はタイミングライトが光った時にしか見えないので、その刻印を上部の調整マークに規定値通り合わせる。だいたい0°〜20°までマークがついていて、1目盛り5°になっている。


◆加速不良
(原因)
シリンダヘッドガスケット(損傷) バルブ不良(タイミングのずれ、曲がり、焼き付き、密着不良) デスビ・プラグコード(リーク) 点火時期不良進角装置不良スロットルワイヤ(作動不良) フロートレベル不良メインジェット・ポート詰まり加速ポンプ(作動不良) 燃料(水の混入) 燃料パイプ・フィルタ(詰まり) 燃料ポンプ(作動不良)

(修理方法)
まずはあやしいと思われる所を点検する。吸排気装置・加速ノズル・スロットルワイヤ・点火時期・スパーク・燃料系など。原因が見つかったらそれに応じた修理をする。だいたいは新品部品交換となる。


◎修理について
修理に必要なのは知識・経験です。


◎交換作業の方法

◆オイル交換
ボンネットを開けて、レベルゲージの位置を確認する。(必ずゲージの下がオイルパンになっている)ドレンを間違える事がなくなる。下に潜り、ドレンボルトを開けてオイルを排出する。取り外したドレンボルトのパッキンをチェックして、老化、割れていたりしたら新品に交換する。オイルが抜けたらドレンをしめて(強く締め過ぎないように)オイルを入れる。ゲージで量の確認をする。最後にキャップ・ゲージ・ドレン、下を見てオイル漏れがないかどうか必ずチェックする。 POINT・・・4気筒はだいたいが3リットル。4気筒以上はだいたいが4リットル。V型は以外とはいらず3.5〜4リットルだったりする。

◆エレメント交換
エレメントは必ず同じものをつける。 (パッキン・・ネジ穴の高さ及び太さの同じもの。) 締め方は、まず手でいっぱいまで締め、レンチでほんの少し増し締めする。

◆クーラント交換
車内の温度調節をフルホットにし、内気・外気切り替えを“内気”にする。ボンネットを開けて、ラジエーターキャップの圧を抜きながら開けて、もう一度締める。ラジエーターの下にドレンがあるので回して開け、LLCを抜き出す。キャップも外す。また、サブタンク内のLLCも完全に抜き取るか外して洗う。ドレンを締めて、LLCをジョッキに3リットル入れて、1リットルはサブタンクに入れ、残り2リットルはコアの方へ少しずつ入れていく。(エア抜きのボルトがある車は外す) あとは水道水を満タンになるまで入れ、キャップをしめてエンジンをかける。エンジンの回転を少し上げてアイドリング状態でエア抜きをする。水温計が真ん中にきたらキャップを開けて補充をする。 POINT・・・エンジンをかけてLLCを温めるとサーモスタットが開き、ラジエータコアからブロックの方へ流れる。このエア抜きをきちんとやらないとオーバーヒートするので要注意。

◆バッテリー交換
バッテリーを押さえているステーを外し、必ずマイナスから外す。(車のボディはマイナスアースになっていて、鉄の部分はマイナスの電流が流れている。そのため、プラスを先に外すと工具がボディに接触し、ショートしてしまう。) プラスも外して、バッテリー本体を交換する。取り付け時は必ずプラスの端子から取り付ける。


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